2020年度の初めには、その後に起こる事は想像すらできませんでした。COVID-19のパンデミックにより、私たち全員の日常が一変し、世界中で甚大な人的および経済的な被害を引き起こしました。また、ジョージ・フロイド氏の悲劇で世界中の人々が不安を抱えている中で、ボーズは、あらゆる場所で社会的な正義をより強力に支持する必要があることを痛感しました。今年は、今までにないほどに、たくさんの人とのつながりや、一人ひとり、あるいは地域社会に対する共同の責任を改めて感じさせられました。
2020年度のボーズは、サステナビリティへの取り組みを継続して促進させることができました。これは、従業員の情熱と献身の賜物です。たとえば、メキシコ、ティフアナの製造工場では、エネルギー使用や廃棄物の削減といった、サステナビリティの目標を3年連続で達成しました。取り組みの最初の段階では、潜在的な懸念のある物質を製品やパッケージから自主的に排除しました。世界中の従業員がこうした機会の認識や導入に積極的に貢献し、地域コミュニティでの活動の促進に取り組んでいます。
COVID-19に対しては、リモート勤務が可能な従業員に対する在宅勤務制度や、リモートが難しい従業員に対する不公平の解消と利益の拡充を目的とした自宅待機制度の制定など、従業員の保護と支援を実施しました。また、ボーズの地域慈善事業活動の取り組みの大部分を、COVID-19の救援活動の支援にシフトさせました。