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Dolby Atmosロゴ

Dolby Atmosとは?
サラウンドサウンドに
もたらした革命

「Dolby Atmos」という用語は、かつてない臨場感をサウンドスケープ (音でとらえる風景 / 聴覚的景観) にもたらす新たなテクノロジーとして、多くのストリーミングサービスやAV機器で目にします。

しかし、Dolby Atmosとは何でしょうか?サラウンドサウンドなどの既存のサウンドフォーマットをどのように強化するのでしょうか?ほかの新たなテクノロジーと同様に、Dolby Atmosは既存のテクノロジーを強化して大幅に進化していますが、その真価を体験するには対応する機器と接続が必要です。Dolby Atmosの構成環境を見ていきましょう。

Dolby Atmosを理解するには、通常のエンターテインメントシステムにおけるオーディオの再生方法をまずはご説明します。

モノラル

オーディオにはいくつかの出力フォーマットがありますが、まずは「モノラル」信号についてご説明します。モノラルはシンプルな1チャネルで、すべての信号を1つの出力に集約します。モノラル信号を使用するデバイスには、ラジオ、昔のパソコン、クラブの音響、PAシステムなどがあります。基本的に、1スピーカー構成はすべてモノラルとなります。

ラジオの音量調節つまみ
リビングルームでサウンドバー搭載のテレビを観ているカップル

ステレオ

テレビ、パソコン、モバイルデバイス、ヘッドホン、イヤホン、ホームオーディオシステムで現在使用されている最も一般的な出力フォーマットで、左右2チャネルの構成です。2チャネルを駆使することで、モノラルよりワイドな可聴範囲を実現し、よりクリエイティブなサウンドを再現できます。オーディオ装置を横に並べたり、向かい合うように設置できます。さらに、2台のスピーカー間でサウンドを受け渡すことで、音が移動しているような感覚を得られます。また、左右のチャネルから同時に音を発しながら、2台のスピーカーの真ん中から音が聞こえるようなファントムセンター (中央部の音像) という効果も得られます。

サラウンド

ユーザーを囲むようにスピーカーを配置することで、音の向き、空間、奥行きがさらに鮮明になります。最も一般的なサラウンドサウンド構成は、5.1chシステムです。左右のメインスピーカーにセンタースピーカー、そして左右のリアサラウンドスピーカーを合わせて5台のスピーカーアレイを構成します。残りの0.1は、低音域をカバーするバススピーカーやサブウーファーです。7.1ch構成では、さらに2台のサイドスピーカーを追加します。

リビングルームでテレビを観ている男性と、スピーカーシステムから拡散する音波

Dolby Atmosが創りだす、立体的なサウンドスケープ。

Dolby Atmosは、ハイト (上からの) チャネルを加えることでサラウンドサウンド効果をさらに高めます。サラウンドサウンドのような左右、センター、リアスピーカーの音場に、天井から下に向けて音を流したり、下から上に音を出して天井で反射させることで、立体的なサウンドスケープを生み出します。Dolby Atmosスピーカーシステムの構成は、5.1.2ch、7.1.2ch、7.1.4chのように表記しますが、最後の数字は2つや4つのハイトチャネルを表します。

Dolby Atmosフォーマットでオーディオコンテンツをミキシングすることで、臨場感が高まります。Dolby Atmosミキシングにより、オーディオミキサーやサウンドデザイナーは、最大118個のオーディオオブジェクトを3D空間の好きな場所に配置し、前から後ろ、床から天井など、好きな方向に移動させることができます。音の移動と奥行きに無限の可能性が生まれるため、リアルな音を緻密に再現できます。これがDolby Atmosの真価であり、従来のオーディオテクノロジーとは一線を画す特長です。

Dolby Atmosを体験する
には何が必要か?

Dolby Atmosを自宅で体験するには、いくつかの機器が必要です。まずは音源。通常は、HDMI eARC (エンハンスド オーディオリターン チャネル) 出力を備えたテレビを使います。接続先のサウンドバーやレシーバーにもHDMI eARC接続とDolby Atmos対応機能が必要です。標準のHDMI ARC接続の音源を使う場合、サウンドは出力されますが、データ帯域幅の制約により、Dolby Atmosミックスではなく、ステレオやサラウンドサウンドの信号に制限されます。

テレビコンソールに設置されたサウンドバー
テレビ、サウンドバー、リアサラウンドスピーカーのあるリビングルーム

サウンドバーを使えば、部屋や天井にレシーバーやスピーカーを設置するよりはるかにシンプルかつ簡単にDolby Atmosを体験できます。最新のサウンドバー、たとえばBose Smart Soundbar 900Bose Smart Soundbar 600は、Dolby Atmosのすべての機能に対応します。Dolby Atmosのハイトチャネルを再現するアップファイアリングスピーカーを含む、9つのスピーカーを搭載*。オプションのBose Surround Speakersでサラウンド感を向上させたり、Bose Bass Module 700(サブウーファー) を追加して、低音域の臨場感をさらに高めることも可能です。Bose Smart Soundbarは、セットアップも簡単。HDMI eARCケーブルを接続するだけでDolby Atmosの音源に対応します。

*Smart Soundbar 900は9つ、Smart Soundbar 600は5つのスピーカーを搭載しています。

コンサートで歌うパフォーマー

Dolby Atmosコンテンツは、
どこで探せるのか?

Dolby Atmosコンテンツは、ストリーミングサービスに多く用意されています。ただし、ご利用の際はサブスクリプションプランをご確認ください。多くの大手サービスでは、Dolby Atmosコンテンツをプレミアムプランで提供しています。4K Blu-rayディスクも含めて、ほとんどの4KビデオコンテンツにはDolby Atmosオーディオが収録されています。

アーティストもDolby Atmosミックス版のアルバムをリリースしていますが、Apple MusicのSpatial Audioなど、違う名前で記載されていることがあります。ベースとなるテクノロジーはDolby Atmosで、アルバムにはDolby Atmosロゴが明記されます。

クラシックのアルバムにもDolby Atmosが広く採用され、カタログのラベルが更新されています。長年聞いたアルバムも、Dolby Atmosでさらに音質が改善されます。Dolby Atmos版のアルバムを聞いた多くの人は、音をより明確に聞き分けられること、奥行きの感覚、以前は聞こえていなかった音と楽器にまず驚きます。つまり、Dolby Atmosサラウンドサウンドは、長年聞いた音楽に新たな生命を吹き込み、その多くの魅力を再発見するきっかけになります。

長年聞いたアルバムも、Dolby Atmosで音質が向上しています。

Bose Noise Cancelling Headphones 700を装着して音楽を聴いている女性

Dolby Atmosを楽しむ
そのほかの方法

Dolby Atmosサラウンドサウンドは、ヘッドホンでも体験できます。Dolbyはバイノーラルサウンドというテクニックを採用しており、ヘッドホンで音楽を聞いたり、映画を観ることでも、Dolby Atmosの臨場感を堪能できます。

Bose Musicアプリを使用すると、サウンドバーとBluetoothワイヤレスヘッドホン (例えばBose Noise Cancelling Headphones 700など) をシームレスに切り替えることができます。家中が寝静まっている深夜に視聴する場合や、音量を絞ったまま周囲の音をブロックしたい場合に最適です。

サウンドバーや据え置き型のシステムとまったく同じ体験とは言えませんが、通常のステレオとDolby Atmosミックスの違いは明白です。特に、音の明瞭さ、奥行き、幅、高さの感覚は明らかに異なります。

Dolby Atmosに対応したコンテンツはますます増えています。Dolby Atmosはサウンドの未来です。ホームエンターテインメントの臨場感を飛躍的に高める、この新しいテクノロジーを楽しむために何が必要なのか、ご理解いただけたと思います。

製品、仕様などは、国によって異なる場合があります。

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